としサバ
 四友製トラクターの車輪が外れ
 死亡事故


 記事のあらましは、京都府西京区の国道を走っていた四友製トラクターの左前輪が外れ、タイヤが障害者用の車椅子を押して歩道を歩いていた母子2人に直撃。

 車椅子に乗っていた母親(65)が死亡し、車椅子を押していた長女(32)が手足に大怪我を負った。

 事件を担当した京都府警は捜査本部を設置。車両を押収し、警察庁科学警察研究所が調査に乗り出したという内容であった。


 この報道を受け、あくる日も、四友自動車はストップ安売り気配のままで、大量の売り注文を残し、一日を終えた。



 その日の夕刊に、また四友自動車に関する記事が掲載された。


 四友自動車、リコール隠し82万台
 社内調査を発表


 四友自動車は社内調査の結果、新たに車両部品の欠陥を含め計95件の不具合が発生していたが、欠陥を隠し、リコールの届け出を怠っていたと発表した。

 対象は、1990年から2003年製の計約82万台。


 社内調査の結果、欠陥が判明したとして、国土交通省にリコールを届け出た。


 記事には、警察の強制捜査が及ぶ前に自ら公表した模様と付け加えられていた。




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