としサバ
 「万一の事考えて、撮ってたみたいや」

 「万一って、なに」


 みちるが葵に質問をした。


 「うちが携帯を盗む、と思とったみたい」

 「雫は、さすが頭がええなあ」


 みちるが変な事で感心をしている。

 「あほ」

 葵がみちるを睨み付けた。

 「堪忍してえな」

 みちるが両手を合わせて、葵に謝った。

 「うち、あほらしなってきたから、帰るわ」
 「うちも」


 葵たち3人は、先に帰った。


 男子生徒たち4人組が公園を出ると、ひとりで帰っている保が見えた。


 4人は保の方に走って行った。


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