としサバ
 「保、デジカメのお礼に俺が散髪したるから、有難く思え」


 石田が保の頭の毛を触りながら、ニヤッと笑った。


 「そんな事してみい、先生にいい付けるから」


 「先生に言うてみい、お前のアソコの毛、つるつるにしたるわい」


 石田がそう言いながら、髪の毛を切り出した。



 バサッ。



 髪の毛の固まりが下に落ちた。



 保は観念したのか、切られるままになっている。


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