としサバ
3話 死神
 そんなある日、雫は風邪を引いた。


 あの事件があって以来、憂鬱な日々が続き、体調も悪かった。



 そこに、風邪である。
 弱り目に、たたり目。



 (学校を休みたい)



 そんな思いが事ある事に、雫を誘惑した。

 
 熱は36度9分。
 身体がだるく、よく咳が出る。


 (熱が37度以上あれば、決心できるのに)


 ズル休みと思われたくなかったので、雫はしぶしぶ学校に行く決心をした。



 大きなマスクを顔いっぱいに掛けると、また雫の決心がぐらついた。
 イヤイヤ歩いていると、いつに間にか学校に着いた。



 教室に入った。




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