としサバ
 次の写真を見て、歩が笑い転げた。

 その写真は、新郎がズボンを脱いで、ピンク色のパンツになった写真だった。

 「ここまでやるか」

 「ここまでやるのよ。なのに、職員会議の結果は、クッキーよりも、大福よりも、チョコレートよりも甘いのよ」

 「職員会議か。どんな結果が出たの」
 「どんな結果だと思う」

 「停学ぐらいかなと思うのだけど、雫の口ぶりからするともっと甘い訳だから、おとがめ無しか。でも、それはないよね」

 「常識で考えても、停学ぐらいは受けないとね。それが、厳重注意よ。私、頭に来たわ」

 「そう決まったのなら、仕方ないよ」

 「でも、腹の虫が納まらないの。だから、いっそ自殺でもしてやろうかなってね。そしたら、学校だって慌てると思うし、後悔もすると思うのだけど。どう、思う」

 「そらあ、自殺をすれば、学校は慌てふためくとは思うけど。雫は本気でそんな事考えている訳じゃないのだろ」

 
 雫が変な事を言うので、歩が尋ねた。



 
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