としサバ
「今の所はね。先では、どうなるかわからないけど」
「おい、脅かすなよ。そんな事、絶対に考えたら駄目だよ。注意をされたら、きっと、もうしなくなるよ」
「そうよね・・・お兄ちゃんは、もし私が死んだら泣いてくれる」
「そらあ、ワーワー泣くよ。でも、僕の美しい泣き顔は、死んでしまえば見れないぜ。見たいだろう。なら、止める事だよ」
「お兄様の美しい美しい泣き顔を、幽霊になって見て上げるから。怖がって逃げないでね。逃げたら承知しないわよ、食いしん坊のお兄様」
「幽霊になったら、あの世のうまいものを食わせろよ」
「何でも、出前OKよ、お兄様」
「では、親子丼を予約するよ」
「親子一丁。出来上がりまで、永遠にさようなら」
雫は訳の分からない事を言うと、歩の部屋から出て行った。
「永遠にさようなら」
歩は最後の一言が、いつまでも引っ掛かっていた。
でも、いつもの雫のきつい冗談だと、歩は自分に言い聞かせていた。しかし、今日の雫は、どこかいつもとは様子が違っていた。
「おい、脅かすなよ。そんな事、絶対に考えたら駄目だよ。注意をされたら、きっと、もうしなくなるよ」
「そうよね・・・お兄ちゃんは、もし私が死んだら泣いてくれる」
「そらあ、ワーワー泣くよ。でも、僕の美しい泣き顔は、死んでしまえば見れないぜ。見たいだろう。なら、止める事だよ」
「お兄様の美しい美しい泣き顔を、幽霊になって見て上げるから。怖がって逃げないでね。逃げたら承知しないわよ、食いしん坊のお兄様」
「幽霊になったら、あの世のうまいものを食わせろよ」
「何でも、出前OKよ、お兄様」
「では、親子丼を予約するよ」
「親子一丁。出来上がりまで、永遠にさようなら」
雫は訳の分からない事を言うと、歩の部屋から出て行った。
「永遠にさようなら」
歩は最後の一言が、いつまでも引っ掛かっていた。
でも、いつもの雫のきつい冗談だと、歩は自分に言い聞かせていた。しかし、今日の雫は、どこかいつもとは様子が違っていた。