としサバ
 「やめろ。それ以上すると、先生を呼ぶぞ」
 

 保が3人を睨み付けた。


 「ほっといて。姉パンツは、お姉ちゃんのパンツで遊んどき」

 「本当に先生を呼ぶぞ」

 「ん、もう・・・わかったわ。みちる、リン、行こう」


 3人は逃げ出して行った。


 葵は振り返ると、
「死神!」
と言って、大きく舌を出した。


 「ごめんね。僕のせいで、今野さんにまで嫌がらせが及んでしまって」

 保は頭をペコッと下げた。


 「いいのよ。吉岡君が悪いのじゃないわ。これからも嫌がらせに負けないでね」

 「ああ、負けないようにするよ」
 「じゃあね」


 雫はトイレに向かった。

 途中、3人のからの執拗な嫌がらせが、これからも続く予感を、雫は感じていた。






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