としサバ
保は昼休み、体育用具室の中にいた。
中には、跳び箱やマットやサッカーのボールなど、いろんな体育用具が所狭しと置かれていた。
保はそのひとつを人差し指で触ってみた。
「あっ、汚ねえ」
保は思わず指の汚れをズボンで拭き取った。
「バレーのネットはどうかな」
「幅が少し狭いか。2枚並べるとどうだ。もし、今野さんが間に落ちたら、死んじゃうかも。駄目だ。駄目だ。絶対に駄目だ。今野さんが死ねば、僕は生きてはいられないじゃないか。これは、死んでも外そう」
「テントはどうだ。今野さんは体重が40キロ位だから、もしかして、上から落ちてくれば破れて死ぬかも。これも駄目だ」
「無いよ。今野さんの命を助けられるようなモノは見つからない。どうしょう」
保は置かれているものを掻き分け、掻き分け、必死になって探していた。
奥の方まで探していると、網のようなものが、手に引っ掛かった。
「何だ。これは・・・」
「網みたいだ!」
網のようなものの端を引っ張りながら、保が歓声を上げた。
中には、跳び箱やマットやサッカーのボールなど、いろんな体育用具が所狭しと置かれていた。
保はそのひとつを人差し指で触ってみた。
「あっ、汚ねえ」
保は思わず指の汚れをズボンで拭き取った。
「バレーのネットはどうかな」
「幅が少し狭いか。2枚並べるとどうだ。もし、今野さんが間に落ちたら、死んじゃうかも。駄目だ。駄目だ。絶対に駄目だ。今野さんが死ねば、僕は生きてはいられないじゃないか。これは、死んでも外そう」
「テントはどうだ。今野さんは体重が40キロ位だから、もしかして、上から落ちてくれば破れて死ぬかも。これも駄目だ」
「無いよ。今野さんの命を助けられるようなモノは見つからない。どうしょう」
保は置かれているものを掻き分け、掻き分け、必死になって探していた。
奥の方まで探していると、網のようなものが、手に引っ掛かった。
「何だ。これは・・・」
「網みたいだ!」
網のようなものの端を引っ張りながら、保が歓声を上げた。