としサバ
 遠藤先生は、女子生徒3人と、男子生徒4人を個別に職員室に呼んだ。

 今度、いじめであのような事件が起きれば退学は勿論、少年院送りもある得る事を厳しく伝え、一切のいやがらせを他の生徒にしない事を7人に誓わせた。


 雫はあの日から、1週間目から学校に行きを始めた。

 親しい友達が近寄って来て、雫をいたわってくれた。

 保も自分の方を気にしているのか、チラチラ見ていた。



 1時間目の授業が終わって雫がほっとしていると、雫の前に葵がヌッと立った。


 雫は緊張して、一瞬身構えた。


 (また、嫌味でも言いたいのだろうか)


 雫は葵の言葉を、肩に力を入れながら待っていた。




 
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