としサバ
 待合場所では、二人の年配者が面接を待っていた。

 面接は、15分単位で行われているのだ。


 (管理員の仕事でさえ、合格するのは並大抵ではないぞ)


 信彦は梅田に向かって歩きながら考えていた。



 近畿建物管理から、不合格の通知が来た。

 面接の時から、そんな予感がしていた。

 残念な気持ちと、不安から解消されたホッとした気持ちが、今の信彦には入り混じっていた。






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