としサバ
 「ただの偶然だけだと思うけど」
 「女狐さんは今どこに住んでいるの」

 「野暮な事はお聞きなさんな」
 「ネットの出逢いは」
 「何も知らないから」
 「何でも語り合えるのよ」


 信彦は女狐という女が、よくわからなかった。



 何を考えているのか。
 何を求めているのか。
 なぜ、ここに存在しているのか。



 今まで現実には巡り合えなかった存在。

 分析不明の所が、解けないパズルでのようで、不思議な魅力となっていた。






< 6 / 285 >

この作品をシェア

pagetop