としサバ
 「いいよ」
 「運命の糸は繋がっていないだけだから」


 「繋がると思っていたんだけどな」
 「残念。無念」
 「ただただ涙」


 「運命の糸は気まぐれだから」
 「またチャンスはあるわよ」


 「メッキーがどんな素敵な女性か」
 「この目で確かめたかったなあ」


 「見なくて良かったよ」
 「ブスだよ」
 「それも大ブスだからね」


 「仕方ない」
 「今回は諦めるよ」
 「にっくきジャガースめ」


 「私はジャガースファンよ」


 「メッキーはジャガースファンなの」


 「そうよ」
 「誰のファン」




 
 「兄貴」




 「えっ!!」


 信彦は兄貴という言葉に、異常に反応をした。そして、ジャガーのしっぽを付けた、可愛い女の子を鮮明に思い出した。




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