Secret Prince[短篇]
何分キスしてたんだろ…
やっと唇が離れ、開放される。
目の前には満足そうな裕二の顔。
「もー!いきなり何!?」
「ん?別、したかったから。」
なっ!?
やっぱりコイツはマイペース。
そして、裕二は再度口を開く。
「なんかまだ足りないかも。」
あの時と同じ台詞…。
「…わたしも、足りないかも?」
クスっと笑って2回目のキス。
あの頃と変わらない、甘いキス。
「…次、いつ来ようか?」
ご機嫌な私。
「いつでも来ればいいじゃん。…ま、子供が生まれたら絶対だな。」
こ、子供!?
「梨華と俺の子供。……梨華は俺と結婚するんでしょ?」
「な…っ、え…」
あたふたしてる私の肩を抱き、甘い一言。
「一生大事にするって言っただろ。」
「う、うんっ」
私は今も、幸せです。
これからもずっと、ずっと
裕二の隣に入れたら幸せ。
裕二、大好きだよ?
end