Secret Prince[短篇]
「…分かった?」
ただ今、裕二のマンションの一室。
「うん、…誤解してごめんなさい。」
何故か正座の私と、胡座をかく裕二。
だって、あんなに仲良さそうなの見たら誤解しちゃうでしょ?
「あんなに毎日、抱いてるのに俺の気持ち、分かんねーんだ。」
「抱いてるって…」
表現がなんか生々しくて嫌だ。
すくっと立ち上がる裕二。そして、私の横に来る。
ドキンっ
胸が高鳴る。
「お前しか見てないから安心しとけ」
「…っ///」
そう言って、軽く唇をあわせた。
「ゆう、もう一回っ」
「…嫌。」
本当にこいつは気分屋。キスも気分でしかしてくれない。
「ゆうっ」
「………ったく!反則だろーが」
そう言って甘いキスが何回も降ってくる。
角度を変えて、何回も。