Secret Prince[短篇]
肩を抱かれ、校門を出る。
「…乗れ。」
「うん。」
そこに止めてあった裕二の車に乗り、家を目指す。
もちろん、私の家。
「ただいまー…」
裕二に支えられ、家に到着。
すぐにお母さんが走って来た。
「あらあら、裕二君悪いわねぇ」
口に手を当てながら、わざとらしく言う。
母の顔が少し染まっているのが分かった。
「いえ、たいしたことじゃありませんよ。」
にっこり笑う、裕二も不気味。
ゆっくり階段を上り、自分の部屋へ。
「はあ〜」
すぐにベッドに倒れ込む。
「すぐ寝ろ。」
「えー…」
せっかく裕二がいるのに、寝るのはもったいない。
…ん?
「そうだよ!」
「は?」