Secret Prince[短篇]
1番の疑問がまだ残っていた。
「何でいるの!?」
そう、まだ一日しが立っていないのに。
裕二が寝転がっている私の髪をすく。
裕二が少し躊躇い、口を開く。
「……お前の声、聞いたから。」
「え?」
「明らかに風邪、引いてんじゃんか。」
え……
それって
「心配だった、ただそれだけ。」
「ゆうっ」
嬉しすぎて、死んじゃいそう……。
ベッドから身を乗り出し裕二に抱き着く。
「ったく。」
「ゆう〜っ」
裕二の胸に顔を埋める。
「…梨華」
呼ばれて上げた顔。
塞がれる唇。
「やべ。ヤりてぇ」
「なっ;」
にやっと笑う、裕二。
冷や汗が流れる私。
裕二の手が伸びる。