Secret Prince[短篇]
彼氏と別れて1ヶ月。
本当に大好きだったんだけどな…
「お前、飽きたから。」
そう一言告げられて一方的に別れを迎えた。
…あの時は大分泣いたな。
胸が痛くて、張り裂けそうで、
あんな思いをするなら恋なんてもうしなくていい、人を好きにならなくたっていい、そう思ってたんだ。
「こら!梨華!ボーっとしない!」
「…うん」
背中をバシっと叩かれ、現実に戻ってくる。
男なんてみんな一緒。
いらなくなったら捨てられる。
信じちゃ駄目。