スパイ少女の恋愛!?
でも…

 でも、なんか一応高校生なのに恋愛をしないってのもなぁ。

 まぁいい人がいたら、恋愛だっていいかもね。

 ”いい人がいたら”の話だけどね。


 
「じゃあ今日は、早めに帰らせていただきます。隊長。」

 時刻は午後六時、いつもならバリバリ仕事してるけど
 今日は実は私の〝誕生日〝。
 
 〝誕生日くらい〝早く帰ろうと思ってね。

「お疲れ様でーす」

 そう言ったのは、新しく入ってきた子で一つ下の高校一年。
 
 彼氏いるのは確実と言ってもいいくらいの美女。

 だが、性格が悪いらしくいつも違う男子と一緒にここのビルに来る。

「ねぇねぇ、君、今夜。予定ない?
 なかったら一緒にイこうよ」

 えっ、なに?しかもなぜにカタカナ?

「すみません。せっかくですが今日は予定があるものですから…。」

 こういうのって断っちゃいけないのかな?

 でもホントに予定あるからなぁ。

「そっか。予定があるのか。だったら仕方ないね。」

 良かった。機嫌悪くされても困るしね。

「じゃあそういうことで、お先に失礼しまーす」

 スキップしながらビルの外に出た。




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