また、明日。【完】





症状は肺炎。

肺にたまった水は1リットル近く注射針で抜かれていた。

母の背中には水を吸い上げるために針が固定されたままだった。




痛々しくて目を逸らしたくなる光景の中、一人冷めた気持ちで母を見つめた。


そこに生きているのに、どうして悲観するのか。



私にはわからなかった。





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