また、明日。【完】
全員がそろった頃に、奇跡的にお母さんの病状は安定した。
と言っても、まだまだ予断を許さない状況であることに、変わりはなかった。
「植物状態を覚悟してください」
あまりにサラリと、医師は言った。
それがどれほどの重さを連れてくるのか。
それを、知っているから。
全員が疲労の色を浮かべていた。
私たちに用意された病室に移動をした。
家族用の控室へ。
お父さんだけが、駐車場にタバコを吸いに行った。