また、明日。【完】





一人ずつ棺に近寄って、みんなが花を入れていく。

お母さんに話しかけてくれるその姿を、とても遠い場所のことのように見つめていた。







「さぁ、お母さんに挨拶をしてきなさい。」







凛とした、でもどこか憔悴しきったようなお父さんに声をかけられた。



渡されたのは、白い大きな百合の花。



これを入れたら、それで終わり。





何もかも、終わり。





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