オベロンの赤い花
そのときです、それまで天気のよかった空が暗くなりました。
雷が鳴り響きます。
「…に来ました…」
そう聞こえました。
なんと、ペセディアと王子の目の前には
見たこともないおぞましい怪物が現れました。
ギョロットした目、大きな口、口周りの毛はモジョモジョと、まるで生きているかのようです。
「ま、魔王?」
彼の姿を見た王はつい口走りました。
その姿はまさに魔王という名にふさわしいものでした。
王子が剣をむけた瞬間、雷鳴が響きました。
すると姫の姿がありません。
なんと、ペセディアは魔王にさらわれてしまったのです。
ペセディアは森にあるという魔王の城に幽閉されてしまいました。
すると、一通の手紙が王の下に届いたのです。
そこにはこう書かれていたのです。
「11年前の契約の元、姫をもらってゆきます。ぜひ式に参列ください。」
と。
「なんということだ。姫はあんな醜い者と婚礼の約束をしていたというのか。」
王は頭を抱え悩みました。
そこへ王妃様が王に言ったのです。
「王。そのような約束は無効でございます。」
「だが姫は、約束したのじゃぞ?それに本人だって誰とも結婚したがらなかったわけだし。」
「王、よく考えて御覧なさい。あんな醜い化け物ですよ。きっとアイツがペセディアに悪い魔法をかけたか、嘘をついているに決まっていますわ。」
「う~む。しかしな。妖精たちとの約束は…」
「あなた!」
王妃は王に激昂します。
「王、王妃よ。この私があの怪物を退治して見せましょう。」
そう言うと王子は魔王討伐のため兵を集めます。
一方、ペセディアは…
魔王は姫に部屋を与え定刻には姫の下へと通いつめます。
そしていつも魔王はぎらぎらした目でお姫様に言います。
「わしの嫁になれ」
お姫様はふるえ、ただただ泣き続けるばかり。
「歌うぞ。ほら、花だ。」
魔王は姫と一緒に歌いたがります。
雷が鳴り響きます。
「…に来ました…」
そう聞こえました。
なんと、ペセディアと王子の目の前には
見たこともないおぞましい怪物が現れました。
ギョロットした目、大きな口、口周りの毛はモジョモジョと、まるで生きているかのようです。
「ま、魔王?」
彼の姿を見た王はつい口走りました。
その姿はまさに魔王という名にふさわしいものでした。
王子が剣をむけた瞬間、雷鳴が響きました。
すると姫の姿がありません。
なんと、ペセディアは魔王にさらわれてしまったのです。
ペセディアは森にあるという魔王の城に幽閉されてしまいました。
すると、一通の手紙が王の下に届いたのです。
そこにはこう書かれていたのです。
「11年前の契約の元、姫をもらってゆきます。ぜひ式に参列ください。」
と。
「なんということだ。姫はあんな醜い者と婚礼の約束をしていたというのか。」
王は頭を抱え悩みました。
そこへ王妃様が王に言ったのです。
「王。そのような約束は無効でございます。」
「だが姫は、約束したのじゃぞ?それに本人だって誰とも結婚したがらなかったわけだし。」
「王、よく考えて御覧なさい。あんな醜い化け物ですよ。きっとアイツがペセディアに悪い魔法をかけたか、嘘をついているに決まっていますわ。」
「う~む。しかしな。妖精たちとの約束は…」
「あなた!」
王妃は王に激昂します。
「王、王妃よ。この私があの怪物を退治して見せましょう。」
そう言うと王子は魔王討伐のため兵を集めます。
一方、ペセディアは…
魔王は姫に部屋を与え定刻には姫の下へと通いつめます。
そしていつも魔王はぎらぎらした目でお姫様に言います。
「わしの嫁になれ」
お姫様はふるえ、ただただ泣き続けるばかり。
「歌うぞ。ほら、花だ。」
魔王は姫と一緒に歌いたがります。