Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「今日は本当にありがとうございました。長い間、お邪魔して申し訳ありませんでした。今日はこれで失礼します」
「え~志織ちゃん、もう帰るの?夕食も食べて行きなさいよ。ねぇ、お母さん」
瑞穂さん…
「そうよ、志織ちゃん食べて行って」
「ありがとうございます。でも今日は」
「帰んのか?」
社長…ご機嫌悪い。
「は、はい」
「ちゃんと俺が送るから」
「い、いえ、副社長はゆっくりしていて下さい。まだ、明るいですし、一人で大丈夫です」
せっかくのデートを取り止めてるんだもん。
まだ、瑞穂さんといたいよね。
「いや、俺も帰るよ。瑞穂」
「うん。兄さんの代わりに志織ちゃんを送り届けて」
「瑞穂さん…ありがとうございます」
「誠、ちゃんと送れよ」
「分かってるって」
タクシーを呼んでもらい、
「本当にありがとうございました」
「また遊びに来てね」
お母様…
「うん、待ってるよ。恭介抜きでもおいで」
お父様…
「はい」
「お前、そこで返事すんな」
「えっ?」
「ハハハ…」
みんなは大笑い。
恭介さん一人仏頂面