Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



アイツの秘書


それが問題だ。


アイツは…遣り手なんだが、超自己チュー、俺様。


自分が優秀だけに他の連中にも同レベルを求める。


だから、我が社は生半可な者は続かない。


特に被害を蒙るのは秘書だ。


今までの秘書は…まぁ、頭はそれなりだが、所謂美人ばかりだった。


人事部が秘書は美人でないとなんてワケ分かんない理屈で採用してた。


で、あの社長の秘書になれたと自信満々で来て、社長のあの罵詈雑言や、めちゃめちゃな厳しさに自信喪失、結局耐えきれず辞めていく。


もしくは勘違いし、色仕掛けで迫り即効クビ!


アイツの秘書は、三ヶ月もったらいい方だ。


先週末辞めた秘書も優秀とお墨付きだったが…三ヶ月だ。


だから俺が乗り出した。


もう人事部に任せておけない。


諸事情があって今春採用者以外に採用募集をかけた。


その中にいたのが高藤志織


ペーパー試験も優秀。


今春卒業なのに何故就職してないのか?

不思議だ。


気になったので俺も面接に立ち会った。


入って来た高藤は!

学生にしか見えなかった(まぁ、3月までは大学生だったんだが)


だけど、その可愛らしい容姿に似合わず、話し方はしっかりハキハキしている。

頭の回転も早い。



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