Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「恭介さん、ごめんなさい」
「ん?」
「…遅くなって」
下を向いてる。
「お前が悪いわけじゃねぇし」
「で、でも」
「ん?」
「恭介さん…怒ってるもん」
「怒ってねぇよ」
「……」
俺がコイツに怒るわけねぇじゃん。
怒ってんのは、あの三人組と、付いていってやらなかった自分にだ。
「ほんとに怒ってねぇから。さっ、ケーキ食いに行くんだろ」
「は、はい」
やっと顔を上げて笑った。
ケーキの威力は絶大だ。