Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
プレゼント
カフェを出て―
まだ、5時過ぎだ。
晩飯までには時間がある。
「どうする?何処か行きたい所あるか?」
暫く考えて
「あっ、買い物」
「買い物?」
「はい。誕生日プレゼントを買いに行きたいです」
「ん。じゃあどっかの店行くか?」
「デパートに…あそこなら色々あるから」
「ん」
近くのデパートに行き
誕生日プレゼントならアクセサリーとか、雑貨とかか?
「この階です」
――
―!
この階って…紳士服売場だぞ!
誕生日プレゼントって男のか?
「誰のだ?」
「えっ?」
「誰の誕生日プレゼントだ?」
俺…嫉妬してる。
「誰のって…お兄ちゃんの」
「へっ?」
「だから、お兄ちゃんの誕生日プレゼントですってば」
あ、兄貴の誕生日プレゼントか!
俺、めちゃめちゃカッコ悪いんじゃねぇだろうか。
「恭介さん」
「……」
何かやけに嬉しそうに
「妬きました?」
「…妬いてねぇよ」
「ほんとに?」
「……」
妬いたなんて云えるか!
――
―ん?
俺の腕に手を絡ませて
「妬いてくれたんなら嬉しいです」
「…ば~か」