Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
嫉妬
予約したのは、美味いと評判のイタリアンレストラン。
俺は何回か来ているが…
「あっ、このお店」
「ん?」
「あっ、い、いや、何でもないです」
手をブンブン振ってるが…顔色が…
「どうした?」
「どうもしてません。さっ、入りましょう」
手を引っ張り店へ
席に案内され
「いい雰囲気のお店ですね」
廻りをキョロキョロ見てる。
「お前は此処初めてか?」
「はい。う、噂は聞いたことありますが」
「そうか、よかった。美味いからお前が気に入ると思ってな」
「あ、ありがとうございます」
喜んでるように見えるが…顔色がすぐれない。
「具合悪いか?」
「えっ?あ、大丈夫ですよ。元気です。お腹が空いたから元気がないように見えるんですよ」
「それならいいが」
コイツの好きなロゼワインを選び
軽く
「乾杯」
ワインを飲み―って
「そんなに一気に飲むな」
「大丈夫ですよ。美味しいですね」
前菜が運ばれてきて
「うゎッ!綺麗ですね。頂きます」
何か無理にはしゃいでねぇか?
次々に料理が運ばれ、美味いと云いながら食ってるが…
あまり減ってない。
どうしたんだ?
口に合わないのか?
無理して食ってるように見える。