Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
イタリアンレストランを出て
「いつもの店でいいか?」
此処からなら歩いて行けるし。
「はい」
さっきまでとは、うって変わって明るく元気だ。
てことは、やっぱりさっきの店に何かあるのか?
初めて来たと云ってたけど…
もしかして、誰か男と来たのか?
その時の事を思い出したのか?
……
…
勝手に想像が膨らんで…嫉妬してる。
俺、コイツの事となると冷静でいれなくなる。
俺の腕に手を絡ませて、コイツは嬉しそうに歩いているが…
今、聞き出したら…
だけど、聞かないと俺のイライラは…
「恭介さん、どうしたんですか?難しい顔して」
「あっ、いや」
心配そうに
「恭介さんこそ具合悪いんじゃないですか?…帰りましょうか?」
「ん…大丈夫だ」
店はもう目の前だ。
「さっ、入るぞ」
「はい」
この店は二人のお気に入りの店
ピアノの生演奏が流れているが、静かでゆったりとくつろげる。
初めて連れて来た時から気に入って、そんなに飲めないくせして来たがる。