Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
今にも泣き出しそうだ。
コイツの頭を俺の肩に押し付けて
「目、閉じてろ」
「えっ?」
「目を閉じてたら、何も見えないだろ」
「……」
「ん?」
「は、はい。」
「ん」
コイツの肩をそっと抱く。
――
―
「おい、降りるぞ」
駅に着いて―
コイツは居眠りしていたようだ。
電車を降りて、駅前から
「タクシー乗るぞ」
「歩かないんですか?」
あくびを噛み殺してるし。
「もう遅いし。ひっそりしてるから危ない」
「そうですね」
タクシーに乗り込み
はぁ~寝ちまいやがった。
マンションに着いて
「お客さん、大丈夫ですか?」
「あぁ、何とか…」
「お気をつけて」
タクシーは走り去り―
コイツを抱き抱え、マンションに入って行く。
――
―
やっと家に帰り着いて何とかベッドに運び…