Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
今日は花火大会
夜の7時だから、6時頃に出掛けようかと
車では行けないから早めに出なくちゃね。
「浴衣だしてあるから着て下さいね」
「……」
「恭介さん」
ソファーに座って優雅に新聞なんか読んでるし。
「恭介さんたら」
「煩い、聞こえてる」
もう!
浴衣プレゼントしたじゃない。
なのに…
もう、知らないから!
勝手にしてよね。
「着替えて来ます」
自分の部屋に入り、髪をポニーテールにしてお団子にクリスタルの小花のついた櫛を挿して…と。
お化粧をして…ほんのりピンクのチークをいれて、口紅はベージュピンクのグロスだけ。
目元はあまりきつくしないで…と。
うん、これでいいかな。
浴衣は去年、お祖母ちゃんが縫ってくれた藍色に紫陽花模様の浴衣。
帯は赤に黒の線が入ってる。
久しぶりに着るから大丈夫かな。
これでいいかな。
帯は蝶結びで…っと。
うん、これでOK!
籠バックを持ち、部屋を出る。