Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
最悪の日
【高藤志織 side】
「ひぇぇぇぇぇ…」
「だ、大丈夫か、高藤?」
副社長が慌てて支えてくれる。
今日は9月30日
出社した途端、人事部長に何故か応接室に呼び出された。
わ、私…何かした?
ま、まさか…く、クビ?
ま、まさかね。
応接室に行くと副社長もいて…
一体全体何なのよ?
「高藤君、長い間 中途半端な扱いで悪かったね」
「い、いえ」
「君の所属が決まったから」
所属が!
あ~よかった。
クビにはならないのね…っと安心したのも束の間
「明日付けで君は…社長秘書だ」
………
……
…
「はっ?」
社長…秘書…
だ、誰が?
私が不思議な顔をしたのか
「高藤君、聞こえてるか?」
「は、はい…あ、あのすみませんが、私、何か聞き違いしたようで…もう一回云って頂けますか?」