Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
【黒崎誠 side】
ビックリした。
恭介がこんな風な憎まれ口を云うのはいつもの事だが、その恭介に食って掛かる奴は…初めてだ。
それにいつもの恭介なら、もし食って掛かられたら冷たい目で一睨みで速攻クビにして終わりだけど…
恭介を見ると何か嬉しそうな顔をしてる。
高藤を認めたか?
それとも…
フッ
面白くなりそうだ。
「恭介」
「ん?」
「あんまり苛めるなよ」
「ちゃんと使い物になったら苛めねえよ」
「フッ じゃあな」
「ん」
部屋を出ると、高藤が必死の形相で水野を質問攻めにしていた。
コイツ…負けず嫌いだな。
まぁ、辞めないと宣言したからいいか。
それにあんだけ隠してたのに、恭介の暴君振りがばれてしまった。
ホントに恭介…俺等の苦労を分かってくれよ。