Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



カレードスコープ展を見終わり


前に来たカフェへ―


「綺麗でしたね~来てよかったですね」


恭介さんは、コーヒーとチーズケーキ
私は、紅茶とフォンダンショコラ


美味しい~


幸せだわ。


「クククク…」


へっ?


「どうかしたんですか?」


何が可笑しいんだろう。


「お前な」


「はい」


「俺を楽しませるプランなんだろ?」


「はい、そうですよ。恭介さんお誕生日スペシャルプランですよ」


「俺よりお前が喜んでんじゃん」


「えっ?」


「いやな、男が、それも30済んだ男がな、カレードスコープ見て喜ぶか?」


「……」


「ケーキを食べさせて貰って喜ぶか?」

「……」


そういや…そうかも。


カレードスコープ見て喜ぶのは私で…恭介さんじゃないし、ケーキ食べて喜ぶのも…


ヤバい。


失敗してしまったようだ。


はぁ~


やっぱり私には、男の人…恭介さんを喜ばすことなんて出来ない。


「クククク… 落ち込むな」


「ごめんなさい」


「謝ることないし」

「い、いつも恭介さんが、私をサプライズで楽しませてくれるから…私も…って思ったんですけど、やっぱり私では恭介さんを喜ばせることは出来ないですね」


< 275 / 823 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop