Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
カレードスコープ展を見終わり
前に来たカフェへ―
「綺麗でしたね~来てよかったですね」
恭介さんは、コーヒーとチーズケーキ
私は、紅茶とフォンダンショコラ
美味しい~
幸せだわ。
「クククク…」
へっ?
「どうかしたんですか?」
何が可笑しいんだろう。
「お前な」
「はい」
「俺を楽しませるプランなんだろ?」
「はい、そうですよ。恭介さんお誕生日スペシャルプランですよ」
「俺よりお前が喜んでんじゃん」
「えっ?」
「いやな、男が、それも30済んだ男がな、カレードスコープ見て喜ぶか?」
「……」
「ケーキを食べさせて貰って喜ぶか?」
「……」
そういや…そうかも。
カレードスコープ見て喜ぶのは私で…恭介さんじゃないし、ケーキ食べて喜ぶのも…
ヤバい。
失敗してしまったようだ。
はぁ~
やっぱり私には、男の人…恭介さんを喜ばすことなんて出来ない。
「クククク… 落ち込むな」
「ごめんなさい」
「謝ることないし」
「い、いつも恭介さんが、私をサプライズで楽しませてくれるから…私も…って思ったんですけど、やっぱり私では恭介さんを喜ばせることは出来ないですね」