Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
其の五
♪♪♪
携帯…
鞄から出して
恭介さん…
「はい」
「やっと出た」
「さっきから掛けてんのに何で出なかった?」
あっ!
話しをしていたから鞄の中の携帯に気づかなかった。
「ごごめんなさい」
「何処にいる?」
「ホテル…今から戻ります」
「ホントに戻るな」
「はい」
「すぐ俺も戻るから部屋の前で待ってろ」
あっ、鍵!
「は、はい」
「動くなよ」
「は、はい」
携帯が切れた。
恭介さん…
――
―
エレベーターで部屋へ
扉の前で待ってると
息せき切って恭介さんが戻って来た。
「…志織」
「恭介さん…」
「大丈夫か?何ともないか?誰かに絡まれなかったか?」
恭介さんの顔が苦痛に歪んでる。
「ごごめんなさい、ごめんなさい」
私を抱きしめ
「無事ならそれでいい」
部屋を開けて