Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
1月1日
朝7時
あ~ いいお天気。
よかった。
初めてのお正月がお天気で。
頑張っておせち料理も作ったし。
お雑煮のお出汁も取ったし。
後は恭介さんが起きて来る前に
フフフ…
恭介さん、驚くかな。
9時
ガチャッ!
「おはようございます」
「ん」
恭介さんがキッチンに…
「…ッ!」
ヘヘヘ…
やっぱり驚いてる。
恭介さんの方に向き直って
「どうですか?」
「着物着たのか!て、着物持ってたのか?」
「はい。母が浴衣と付け下げと小紋と色無地は持たせてくれたんです」
「付け下げ…小紋…」
「あ、あぁ。着物の種類です。服で云うと普段着がこの小紋で付け下げ、色無地って格が上がるんです」
「了解。て、お前詳しいなぁ」
「お婆ちゃんが着付けの先生ですから」
「あ~だから着れんのか」
「はい。高校時代から習いましたから、お免状持ってますよ」
「へぇ~初めて聞いた」
そりゃ云ってないもん。
履歴書にも書いてないし。