Apasionado!２～俺様社長様の甘い誘惑～

【藤倉恭介 side】



今日は◇◇社の創立パーティーに―


別に一人で行っても構わないんんだが、気がついたら子猿を誘ってた。


子猿が俺の秘書になって一年以上。


よくやってると思う。


まぁ、挨拶に来た時に『子猿』を苗字と勘違いして、俺が猿だと云ったら、生意気にも口答えしてきた奴だ。


見た目と違い、しっかりしてる。


俺がどんなに怒鳴ろうとも決して泣かない。


無理難題を押し付けても、何とか対処してる。


俺のプライベートまで管理してるしな、もう子猿を卒業させてもいいか。


ただ、気に入らないのはコイツは俺の前であまり笑わない。


誠や他の連中とはよく喋り笑ってるが…


俺に向けるのは、アルカイックスマイル。


完全に秘書スマイルだ。


それが俺には腹立たしい。