Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
書類を届けて戻る途中に
「高藤さん」
「あ、先輩」
「副社長から聞いたけど、大丈夫? 後することがあったらしとくから」
「ありがとうございます。もう全部すませましたが、電話を副社長室に回しておきますのでお願いします」
「うん、分かった。お大事にね。お医者さん行った方がいいわよ」
「はい、兄に連絡したら帰りにお医者さんへ行くよう紹介してもらいました」
「あぁ、お兄様、お医者さんだったわね」
「はい。じゃあ先輩、お願いします」
「うん、早く帰りなさい」
「はい」
部屋に戻り、メールを送って…っと。
これで大丈夫ね。
「恭介さん、おまちどうさま。帰りましょう」
もう文句を云う気力もないみたい。
腕を支えて、部屋を出る。
途中で会ったみんなに驚かれたけど説明もしてられない。
車に乗せ、お医者さんへ―
兄貴は大学病院だから、近くの先輩のやってる医院を紹介してもらい、診察を受け
「絶対安静」
と厳しいお言葉を頂き家へ―