Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「じゃあ、寝てて下さいね」
ベッドに寝かせ氷枕をしてと、部屋を出ようとすると
「恭介さん」
腕を掴まれた。
「……」
目は閉じたまま、何にも云わないけど恭介さんたら。
「此処にいますから…寝て下さい」
ベッドに座り恭介さんの手を握りしめる。
――
―
暫くして…
やっと眠ったみたい。
手を離して
「おやすみなさい」
RuRuRu
「はい」
「可愛い子ちゃん、恭介…どうだ?」
誠さん
「ありがとうございます。帰りに注射してもらいました。二日程安静にしてれば大丈夫だそうです。インフルエンザじゃなく風邪だそうです」
「うん、そうか。まぁ、鬼の撹乱だな。週末だからゆっくり休めるだろ。志織ちゃん、移るなよ」
「はい、ありがとうございます」
電話を切って…
鬼の撹乱かぁ。
確かに、そうだわ。
さ、今は御飯なんて食べたくないだろうけどお粥を作っておきますか。
私も食べなきゃいけないし。