Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
BuBuBu
「子猿、まだか?」
携帯を取った途端、こっちが何も云う間もなく、いきなり「子猿」だもん。
「すぐ行きます」
携帯を切って
「じゃあ、行きます。ほんとにありがとうございました」
「早く行きなさい。また怒られるわよ」
「は、はい。失礼します」
更衣室を飛び出した。
「よく務まってるわよね」
「ほんと、相変わらず『子猿』呼ばわりだし」
「だけど高藤さんのお陰で社長も少しましじゃない」
「確かに…」
「彼女…辞められないわよね~」
「辞められたら、こっちが困るわよね~」
「社長、荒れ狂っちゃうんじゃない」
「云えてる」
先輩達が更衣室でこんな話をしていたのを私は知らない。