Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「ホントに悪いと思ってるか?」
「は、はい」
「ん。なら」
な、何?
「お前からキスな」
へっ、な、何でキス?
何故かベッドに正座をしてしまった。
「ほらさっさとする」
「……」
「志織」
「……」
「悪いって思ってんだろ?」
「はい」
「お前は仮にも俺様の愛情を疑った訳だ。俺としては深く深く傷ついた」
「……」
傷ついたなんて…あり得ないし。
顔は笑ってるし。
「明日、友人の結婚式だ。晴れやかな門出の日だ。そんな日に…俺はお前に傷つけられたボロボロの心で出席しなきゃならないとはな」
何でそんな変な理屈がポンポン出るのよ。
「志織」
「は、はい」
「ボケてないで、俺の傷ついた心を癒して」
急に甘い声で誘惑してる。
「ん」
恭介さんは仰向けに寝たまま…
し、仕方ない。
恭介さんに覆い被さり…
恭介さんの唇に指を這わせ…
そっと唇を…重ねた。
――
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唇を離し
「もう一度」
私の首に手を掛け…
引き寄せて…
唇を合わせた。
―――
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