Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「志織」
「はい」
「買い物に行くか?」
あっ、まだ行ってなかった。
「はい、行って来ます。すぐ帰りますので」
「一緒に行くから」
「えっ?あ、大丈夫です。今度はちゃんとさっさと買って来ますから」
ソファーから立ち上がり行こうとしたら
「おれが一緒に行きたいんだ。な」
「き、恭介さん」
いつもと違い凄く優しい目で私を見る。
「は、はい」
「ん」
恭介さん…私に気を遣ってくれてるのかな。
それは嬉しいんだけど…
恭介さん…そんなにしなくていいよ。
いつもの恭介さんでいてよ。
何だか変な気分だよ。
私…我が儘なんだろうか?
「どうした?」
「えっ?」
「穴のあくほど俺を見て」
「恭介さん」
「ん?」
「気を遣わないで下さい。いつもの恭介さんでいて下さい」
「いつもの俺?」