Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「フフフ…嬉しいです」
「ん?」
「恭介さんが妬いてくれるなら嬉しいです。…だって今朝…苦しいくらいに嫉妬しましたから」
「……」
「だから嬉しいです」
「フッ ば~か。帰るぞ」
「はい。あ、恭介さん」
「ん?」
「もう少し歩きたい」
「……」
「よ、酔っ払ってませんから。途中で泣いたり笑ったり…勿論寝たりしませんから」
あの夏の日を思い出してるんだろうな。
「フッ じゃあ電車で帰るか?」
「えっ?」
「お前にあんまり散財さすのは可哀想だし」
散財って…タクシー代くらいありますよ。
「クククク…行くぞ」
先に歩き出す。
「あ、待って下さい」