Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
暫く食べることに専念していたが
「お前…あの男と何話してたんだ?」
へっ、あの男って?
「さっきパーティーで」
「あ、あぁ、◇◇社の営業課長さん」
「あぁ」
「別にこれって…あぁ、しいて云えば」
「ん?」
云っちゃっていいのかしら?
社長の顔を見てると
「早く云え」
「は、はい。し、社長は…モテますねって」
「ん?」
「い、いや、さっきのパーティー会場で社長が女性に囲まれてるのを見て」
「……」
な、何か云って下さい。
私が困ります。
「馬鹿らしい。で、それだけか?」
「……」
「ん?他には」
全部話せってことですか?
「子猿!」
「はい!」
あっ、条件反射だよ~
「さっさと話せ」
「…し、社長みたいな、イ、イケメンのひ、秘書は…ぼ、ぼぉ~としないのかとか…」
「……」
「……」
何か私の方が恥ずかしい。
「で」
「えっ?」
「子猿はどう答えたんだ?」
そこまで答えるんですか?
「べ、別に…ぼぉ~としてる暇ありません。社長は厳しい方たからと」
「ふ~ん」
何が『ふ~ん』なのよ。
「他には?」
ま、まだ聞きますか?
結構しつこいなぁ。