Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



呆れてる。


だって


「き、恭介さんに嫌われてるって思ったから…ヒック…り、離婚されちゃうんじゃないかと思ったら…ヒック…頭が真っ白に…ヒック…」


また涙が溢れてきた。


「分かった、分かった。もう泣くな。だけど体が冷えてるな。先に風呂に入れ」


「恭介さん、先に入って下さい」


「いいから」


私を立たせてお風呂場へ


「よく温まるんだぞ」


「は、はい」


お風呂場の鏡に顔を映すと、そこには青白く目と鼻が真っ赤な情けない顔の私がいた。


顔を洗い、バスタブに浸かり


温かい。


体も気持ちもほぐれていくようだ。


あ~恭介さんに嫌われてなくてよかった。


離婚されなくてよかった。


恭介さん…


ごめんなさい。




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