Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
【藤倉恭介 side】
ん?
子猿…どこだ?
あれほど傍を離れるなつったのに。
――
―
あ、あそこ…
ん?
誰だよ、あれ?
親しげに笑顔見せてんじゃねえよ。
何か腹立つ!
俺の周りには、所謂美人という女性達がいるが、今の俺にはウザいだけだ。
あり得ねえ。
今までなら誘いを掛けられたら 『据え膳喰わぬは男の恥』 とばかりに乗ってたが、全くそんな気にならねえ。
女達から離れて子猿達の所へ
「これで失礼する」
と云うと、子猿にちょっかい出してた男が
「よければ高藤さんだけでも」
って、あり得ねえだろ。
子猿を連れてパーティー会場を出て…
そういや腹減ったな。
何にも食ってないし。
子猿もあまり食ってないだろ。
飯に誘い中華料理店へ―
それも子猿がすぐに手配した。
完璧な秘書になりやがった。
俺、仕事でもプライベートでもコイツがいないと…たぶんやってけねえんじゃねえか?
……
…
もう子猿を卒業させるか。