Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「志織」
「……」
恭介さんが体を起こして、サイドテーブルから何かを取って
「ん」
「えっ?」
「ホワイトデーのプレゼントだ」
いつの間に買ってくれたんだろう。
「開けてみろ」
「あっ、はい。ありがとうございます」
リボンを解き、包装紙を剥がす。
「あっ」
中には腕時計
ブレスレットタイプのゴールドとシルバーで文字盤の12時の所にアメジストが一つ輝いてる。
アメジスト…私の誕生石
「恭介さん」
「ん、腕時計ならいつも着けてられるだろう。お前が云うように」
フフフ…
私が恭介さんにプレゼントする物はいつも着けて、持ってもらえる物だから。