Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



8月、お盆休み―



「じゃあ行くぞ」


「はい」


マンションをお昼過ぎに出てドライブ方々温泉に向かう。


「どんなホテルなんですか?」


「ホテルってより旅館だな」


「旅館ですか?」


「お前の云う通りたまには畳でまったりするのもいいかなってな」


「はい…どんな所か楽しみにしてますね」


「あぁ」


恭介さんは、私を驚かすのが好きみたいだから…



着いた先は―


『旅館 しょうざん』


わぁ~


立派な旅館だぁ。


「ぽかんと口開けてないで。行くぞ」


「あっ、はい」


玄関を入ると仲居さん達が


「ようこそ、いらっしゃいませ」


と、ご丁寧なお出迎え。


何か…こそばゆい感じ。


恭介さんは平然としてる。


はぁ~


やっぱり私は庶民だわ。



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