Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



テレビを見ながら、恭介さんは、ご主人さんからの差し入れのスコッチを飲んでいる。


「お前もワインとか飲むか?」


「今日はいいです、お茶で」


窓辺に行き、外を眺める。


花火大会後の海岸は、もうひっそりしていて月の光に照らされて海がキラキラ輝いている。


……





後ろから抱きしめられ


「どうした?今日は静かだな」


今日は静かって…いつもは煩いんだろうか?


「ん?」


「どうもしませんよ。 ただ、この雰囲気ですかね。なんか非日常的だから」


「いつもは忙しいからな。たまには骨休めも必要だ」


「そうですね。フフフ…恭介さんだって」


「ん?」


「恭介さんだって今日はいつもと違いますよ」


「そうか?」


「穏やかだし…優しいです」


「俺はいつも優しい」


「フフフ…そうですね」


恭介さんの腕から逃れて


「お風呂に入って来ますね」


「一緒に入るか?」


「駄目ですよ。恭介さんは飲んでて下さい」




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