Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「じゃあ、ゆっくりしていてね」
台所へ行こうとするお母さんに
「お手伝いしてもいいですか?」
「志織ちゃん、無理しなくていいから」
恭介さんが、うんうん頷いている。
「大丈夫ですから。動いた方がこの子も喜びますから」
「そお、じゃあお願いしちゃおうか」
「はい」
二人でリビングを出た。
恭介さんは…仏頂面
「ハハハ…」
お父さんは…笑ってる。
――
―
「恭介、本当に手伝ってる?」
「はい。大事にしてくれてます。てか…」
「えっ?」
「大事にしてくれすぎるんです」
「えっ?」
「何かしようとすると、危ない、じっと座ってろばかり」
「フフフ…あの子がね~信じられないわ」
私も信じられないんですけど。
そのうちに瑞穂さん達も来て、女三人他愛もない話しをしながらお料理を。
「あっ!」
「どうしたの?」
「いえ、Jr.がまた動いてるんです」
「えっ?志織ちゃん、触ってもいい?」
「はい」
瑞穂さんがお腹に手を
「わぁ~ホントに動いてる。フフフ…可愛い」
お母さんも触って
「元気な子だわ。よかったわね」
「はい、恭介さんに似て暴れん坊です」
「ハハハ…確かに」
「恭介もお腹にいる時、よく暴れてたわ」
やっぱりね。