Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
漸くみんな席に着いて
「じゃあ乾杯」
シャンパンで乾杯
「お前、飲むなよ。口つけるだけにしろよ」
「分かってますって」
私と恭介さんのやり取りを見て、みんな笑ってる。
私も傍観者なら笑ってるとこだけど…当事者としては笑ってもいられない。
「志織ちゃん、たくさん食べてね」
「はい、ありがとうございます」
お母さんのお料理は美味しいから幾らでも食べれちゃうわ。
「で、志織ちゃん」
「はい?」
「仕事は今年一杯でお休みするのね」
「はい」
「実家にはいつ帰るんだね」
「はい、2月17日が予定日だから2月に入ったら帰ろうかと」
横で恭介さん少しご機嫌が悪い。
帰るのも納得はしてるんだけど…何か複雑らしい。
「どうせなら正月に挨拶に行くんだろうからそのまま居たらどうだね」
「えっ?」
「ブホッ!」
「だ、大丈夫ですか?恭介さん」
何か喉に詰まったみたい。
慌てて背中を擦る。
「だ、大丈夫だ」
私の飲んでいたお茶を渡し…イッキ飲み。
「はぁ~!」
「恭介、何をしてるんだ、お前は?」
「何をしてるって…親父のせいだろが」